宇都宮徹壱 
2015年03月17日

気になる女子の素顔を紹介する「bonita!」
「フットサルをやる女子がもっと増えてほしい」
榊原万里さん(女子大生)

毎回、気になるFOOTBALL女子の素顔をご紹介する「bonita!(ボニータ)」。今回は武術太極拳からフットサルへと目覚めたというスポーツ女子、榊原万里さんにご登場いただいた。
text and photo by Tetsuichi UTSUNOMIYA

文=宇都宮徹壱

フットサルへ転身した榊原さんのメッセージ

 毎回、気になるFOOTBALL女子の素顔をご紹介する「ボニータ」。今回はフットサルが大好きな現役女子大生、榊原万里さんにご登場いただく。今でこそ週末はプレーヤーとして、そして運営スタッフとしてフットサルにべったりの万里さん。しかし、この競技に出会ったのは大学に入ってから。それからまだ1年半しか経っていないという。

「フットサルを始めた理由ですか? もともとスポーツ好きで、何でもやる子だったんですけど、やるならガッツリ社会人のチームでやりたいと思って。それでバロンドールFCというチームに入れていただきました。男性が8割で、しかも皆さん年上なので、最初はびっくりされました(笑)。でも、すぐにフットサルの魅力にハマりましたね」

 ではフットサルに出会う前は、どんなスポーツをやっていたのだろう。ヒントは、撮影時に見せてくれた、この身体の柔らかさと瞬発力。何と頭上まで蹴り上げることができるのだ。それって、フィギュアスケート? それとも新体操?
150313_SFIDA_002

「武術太極拳です。小学3年から8年間やっていました。自宅の近くに太極拳の教室があったのですが、飛んで跳ねて蹴って、槍や剣を振り回して、何だかとっても面白そうだったんですよね。あの剣って、実際に切れるので集中力が必要です。練習も週6回で平日3時間、週末は5〜6時間やっていたので、遊ぶ時間はほとんどなかったですね」

 その後、学業との両立が難しくなったため、武術太極拳は高校1年で辞めてしまった。しかしフットサルをやるようになっても、かつての競技経験は生きているようだ。

「自分ではがんがんシュートを打つタイプだと思っています。武術太極拳をやっていたので、瞬発力には自信ありますよ。少林サッカーみたいに側転してからシュートっていうのも、やろうと思えばできますけど、フットサルではあんまり必要ないですよね(笑)」

 武術太極拳から見事にフットサルへと転身した万里さん。最後に、この場を借りてぜひともアピールしたいことがあるそうなので、語ってもらおう。

「フットサルをやる女子がもっと増えてほしいんですよね。以前に比べて増えてきてはいるんですけど、ミックスの大会でも6チームのうち女の子は1人いるかどうかって感じ。女子だけの大会だとチームが集まらないんですよ。でもフットサルって、いつでも誰でも気軽に始められるのが魅力だと思う。私だって始めて1年半ですけど、もうこれだけハマっていますから、もっと仲間を増やしたいんです。フットサル、楽しいよ!」

榊原万里(さかきばら・まり)

https://twitter.com/maaa_ri2





宇都宮徹壱(うつのみや・てついち)

1966年3月1日生まれ、東京都出身。写真家、ノンフィクションライター。東京藝術大学大学院美術研究科修了後、映像制作会社を経て、97年に「写真家宣言」。フットボールの視点から、民族問題、宗教問題を切り取ることをテーマとした活動を開始した。著書に「ディナモ・フットボール」(みすず書房)、「股旅フットボール」(東邦出版)、「フットボールの犬 欧羅巴1999−2009」(東邦出版)、「松本山雅劇場 松田直樹がいたシーズン」(カンゼン)などがある。 WEBサイト「徹壱の部屋」 http://supporter2.jp/utsunomiya/ 有料メールマガジン「徹マガ」 http://tetsumaga.com/

ライター『宇都宮徹壱』の記事