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2015年11月21日

ゼビオFリーグ12クラブの固い決意が激突する
“セントラル開催”が本日、小田原アリーナで開幕
会場で、その姿を、その思いを、しかと見届けよ。

SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 第31節小田原セントラルが、11月21日(土)、22日(日)に小田原アリーナで開催される。レギュラーシーズンは残り3試合。上位5チームに与えられるプレーオフ出場権はすでに、名古屋オーシャンズ、ペスカドーラ町田の2チームがつかみ、残す枠は3つ。現在、3位から8位までの6チームに可能性が残され、最後まで激戦が続く。プレーオフ出場を逃したチームも、一矢報いるために意地を見せるだろう。「いざ、小田原へ!」。各チームは、決意を持って、戦いに臨む。そして観客もまた、その姿を、その思いを、見届けないわけにはいかないだろう。

Text and Photo by Yoshinobu HONDA

文=本田好伸

「虜」になった人は、数え切れないほどいるだろう。フットサルという競技には、多くの魅力が詰まっている。その最高峰の舞台Fリーグには、文字通り「最高」の戦いがある。

「絆」は、深まっていく。プレーを通して仲間同士が、試合を戦い選手と監督が、リーグ戦を経てチームとサポーターが、シーズンを重ねてクラブと地域が。無数のつながりが絡み合い、現在のFリーグは築かれている。

「勝」つことこそがすべて。それは競技の本質だ。でもそれ以上の醍醐味にもあふれている。選手も監督もスタッフもサポーターも、勝ち負けを超えた部分に共鳴し、リーグを支え合い、迎えた9年目のシーズンも、いよいよ終盤戦だ。

「盛」大ではないかもしれない。それでも、盛り上がりは確実に、そこにある。一瞬のプレーの先に、ゴールの後に、勝利の隣に。その余韻に浸りながら。

「信」じるか、信じないかはアナタ次第だ。信じる者には喜びが、信じない者にはきっと、後悔が。Fリーグを見続ける者は、ときに言葉にならないような感動に出会える。

「決」定機は、いつでも訪れる。目を離すことは許されない。自陣でピンチをしのいだ次の瞬間、相手ゴール前でチャンスを迎える。圧倒的かつダイナミックな攻防こそ、人々を引き込む、フットサルの魔力だ。

「動」じないメンタリティーが、選手には求められる。フットサルは、間違いなくメンタルスポーツだ。判断と決断の連続とミスの繰り返しによって、ゲームは構成される。そのなかで違いを生むのは、いついかなるときでも「いつも通り」を発揮できる精神力を持ち合わせているかどうか。

「隗」より始めよ、とは中国の戦国時代を生きた学者、郭隗の行いそのものが元になったとされる古事成語。人に何かを求めるとき、まずは自分から率先してやる、といった意味だ。つまりそれは、フットサルにおいても重要なこと。Fリーグには、稀有なキャプテンシーを出す選手もいれば、「背中で語る」タイプの選手も多い。彼らがピッチで見せる闘志は、仲間を鼓舞し、見る者を引き付け、ゲームを支配していく。

「奮」迅の活躍。まさにそんなフレーズが浮かぶ試合がある。戦いは勝者と敗者を生み、明暗を分け、そしてヒーローを創出する。MIP、すなわち、モーストインプレ……なんちゃら賞なんて表現ではぬるい。試合を決めたのなら、そいつは「奮迅」だ。獅子奮迅の働き。英雄。立役者。そんな一戦にお目に掛かれることもある。

「爆」発的な突破力、止めることのできない推進力。それらが手に汗握る攻防を生み、ゴールネットを揺らし、チームに歓喜が生まれ、見る者を熱狂させる。

「喝」を入れなければならないときもある。でも真に力になるのは、スタンドを覆うほどの喝采だ。その声を聞くたびに、選手はまた走り出し、ゴールを目指せる。

「旋」風を巻き起こすのは、どこだ、誰だ。舞台は整っている。あとはただ、その足で、力を示すだけ。その様に人々は酔い、フットサルの魔力に、より一層、引き込まれていく。

「虜」:エスポラーダ北海道
「絆」:ヴォスクオーレ仙台
「勝」:バルドラール浦安
「盛」:フウガドールすみだ
「信」:府中アスレティックFC
「決」:ペスカドーラ町田
「動」:湘南ベルマーレ
「隗」:アグレミーナ浜松
「奮」:名古屋オーシャンズ
「爆」:シュライカー大阪
「喝」:デウソン神戸
「旋」:バサジィ大分

 さて、各チームの思いを受けて、アナタは今日、どんな姿を目にするだろうか。いずれにせよ、行かなければ分からないことがある。そして、目の当たりにして感じることがある。

 SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 第31節小田原セントラルは11月21日(土)、22日(日)の2日間、湘南ベルマーレのホームでもある小田原アリーナで開催される。全チームが一堂に会す“お祭り”に、急げ。

SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 順位表(2015年11月15日現在)
(順位/チーム名/勝ち点/得失点差)
1位 名古屋オーシャンズ 77 65
2位 ペスカドーラ町田 63 33
3位 シュライカー大阪 56 35
4位 フウガドールすみだ 56 25
5位 バサジィ大分 51 9
6位 府中アスレティックFC 48 20
7位 エスポラーダ北海道 48 5
8位 バルドラール浦安 46 12
9位 湘南ベルマーレ 28 -35
10位 デウソン神戸 25 -29
11位 アグレミーナ浜松 13 -69
12位 ヴォスクオーレ仙台 11 -71

SuperSports XEBIO Fリーグ2015/2016 第31節 小田原セントラル試合日程
2015年11月21日(土)
12:30 バサジィ大分 vs エスポラーダ北海道
14:30 名古屋オーシャンズ vs デウソン神戸
16:30 シュライカー大阪 vs アグレミーナ浜松
2015年11月22日(日)
12:30 府中アスレティックFC vs ヴォスクオーレ仙台
15:00 フウガドールすみだ vs 湘南ベルマーレ
17:00 バルドラール浦安 vs ペスカドーラ町田





本田好伸(ほんだ・よしのぶ)

1984年10月31日生まれ、山梨県出身。 日本ジャーナリスト専門学校卒業後、編集プロダクション、フットサル専門誌を経て、2011年からフリーランスに転身。エディター兼ライター、カメラマンとしてフットサル、サッカーを中心に活動する。某先輩ライターから授かった“チャラ・ライター”の通り名を返上し、“書けるイクメン”を目指して日々誠実に精進を重ねる。著書に「30分で勝てるフットサルチームを作ってください」(ガイドワークス)

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