ドッジボール  フウガドールすみだ  就職活動  須賀語録  須賀雄大 
2015年09月07日

フットサルで日本一を経験した監督直伝
選手の心に響き実行を促す「須賀語録」が秀逸
#07 『キャッチボールじゃねぇ、ドッジボールだ』

フウガドールすみだは地域リーグで戦っていた2009年、フットサル日本一を決める全日本選手権大会で地域勢として初めて頂点に輝いた(当時はFUGA MEGUROの名称)。Fリーグ勢を打ち破った“フウガ旋風”はもはや伝説でありフットサ界の語り草となっている。それを成し遂げた背景には、須賀雄大監督の手腕が大きく影響している。彼が放つ数々の言葉は選手の心に響き、そして迷いがなくなった選手たちはピッチ上で最大限の力を発揮する。「須賀語録」と呼ばれる“魔法の言葉”を紹介する本企画の第7回目は、「キャッチボールじゃねぇ、ドッジボールだ」。チームの勝利につながるコミュニケーションとは、真剣なボールのぶつけ合いにこそある。

Organization by Yoshinobu HONDA, Tsukasa YAMAGISHI
Photo by Yoshinobu HONDA

文=本田好伸

ドッジボールの先に勝利が見えてくる

 これは僕自身が21歳の就職活動の時から使っている言葉です。面接官には必ずと言っていいほど、座右の銘として話してきました。

 キャッチボールって、相手が捕れるように優しく投げますよね。でもドッチボールは、相手が捕れるか捕れないかというギリギリのボールを投げ付けるので、その応酬がどんどん楽しくなっていきます。僕自身、大学時代は友人たちとの会話ではそういうギリギリのやり取りをしていました。

 真剣に話しすぎて、相手を怒らせてしまうことがあるかもしれないですが、自分の話したいことを突き詰めて伝え、相手もそれを受けて投げ返してきます。そういった感覚を持って大学時代を過ごしていましたので、フットサルのサークルでも、常に一番上を目指していました。それがあったからこそ、民間の大会で日本一になる経験も得られたのかなと感じています。

 この「ドッジボール」は今でも大切にしていますが、そこで意識すべきは「心」だと思っています。ただ単に優しい言葉を投げ掛けるのではなく、時には相手を刺激するくらい真剣に言葉をぶつけていくことで、仮に負けてしまった場合であっても、選手も納得ができるのかなと。また、それを続けていくことで、その先の勝利へとつながっていくのではないかと思っています。

須賀雄大(すが・たけひろ)
1982年6月30日生まれ、東京都出身。フウガドールすみだ監督。小中高と暁星学園でサッカーを続け、高校でサッカー部引退と機に、フットサルチーム「森のくまさん」を結成。サッカー元日本代表の前田遼一は高校時代の1学年上の先輩。北原亘(名古屋オーシャンズ)、稲葉洸太郎(フウガドールすみだ)といったフットサル日本代表経験者は同期だった。05年に選手を引退し、BOTSWANA FC MEGUROの監督に就任。以降の関東リーグ3連覇、地域チャンピオンズリーグ4連覇、09年の全日本選手権制覇など数々のタイトルを獲得した。明確なビジョンとそれを伝える言論術を兼備し、クラブのFリーグ制覇、アジア制覇を目論む若きモチベーター。オフィシャルブログ:http://www.doctor-kc.com





本田好伸(ほんだ・よしのぶ)

1984年10月31日生まれ、山梨県出身。 日本ジャーナリスト専門学校卒業後、編集プロダクション、フットサル専門誌を経て、2011年からフリーランスに転身。エディター兼ライター、カメラマンとしてフットサル、サッカーを中心に活動する。某先輩ライターから授かった“チャラ・ライター”の通り名を返上し、“書けるイクメン”を目指して日々誠実に精進を重ねる。著書に「30分で勝てるフットサルチームを作ってください」(ガイドワークス)

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