スペインが誇る熱き“クレーコーター”、ラファエル・ナダル。
“ポルトガルの至宝”、クリスティアーノ・ロナウド。

そんな2人が、同じ舞台で相見えた。
そう、テニスvsフットボール!!　垣根を越えた対決が実現した。

どちらのルールでやるのか?　それはテニスだ。

当然、圧倒的な有利はナダルのはず。
しかしさすが、世界最優秀選手の称号を持つ男。

小さな黄色いボールの扱いは、5号球とそん色ない。
ナダルのサーブに、ボレーに、難なく対抗していく。

それどころかあらゆるタッチで、ロブもドロップショットも、ボレーも決めていく。

ナダルはもうお手上げだった。
「なぜだ、あいつはなんでこんなにうまいんだ」
そんなナダルの声が聞こえてきそう。そして視線は足元へ……。
「あっ、あの赤いスパイクがすごいんだな。そうだ、そうに決まっている!」
おもむろにシューズの交換を要求するナダル。さあ、第2セットの開戦だ!